中東や北アフリカなどで、予期せぬ報告がモスクから流れました。
突然、予定よりも早くラマダンが終わりました。
当初の予定は6月8日、私の誕生日だったのですが、お月様は外方を向いてしまいました。
私には、イスラム教徒の友人が多くいます。なので私にとってイスラム教はとても身近です。なのでみんなもそうだと錯覚していたのですが、最近そうではない事を身をもって経験しました。
初めに、モスクとは、イスラム教の礼拝堂です。トルコやサウジアラビア、チュニジア、リビアなどの国々では、モスクから礼拝時間になるとスピーカーでアザーンが流れます。トルコ、チュニジアに滞在していた時、よく聞いていました。聞きなれないアラビア語は私にとってとても魅力的で、”今私は自分の知識が及ばない土地にいる”と実感させられ、興奮したのを思い出します。
そして、ラマダンとは、イスラム教の暦、ヒジュラ暦の第9月に、月の日の出から日没までの間、断食、喧嘩や悪口、闘争などの忌避されるべき事を禁じ、自身を清める期間のことをいいます。ラマダンには、飢えに苦しんでいる人や平等への共感を身をもって経験する期間でもあり、イスラム教徒として破られることのないとても大切な行事です。
どうやって、トロントにいる私がこの自体を早くに知ったかといいますと、このご時世ですから、インスタグラムですよ😌
急な報告でみんな大騒ぎです。街はお祝いムード一色、お祝いの食事の支度や、お祝いのメッセージ、家族や友人への電話で大忙しだそうです。基本、ラマダンが終わると、親戚や家族と食事をして祝います。
以前、私はイスラム教徒の友人のことをもっと知りたくて、イスラム教の事を調べていたことがあります。その際、かなり仲のいいスペインの男の子に怒られてしまいました。
”イスラム教を調べるんじゃなくて、彼のことをみなきゃその人のことは知れないだろ”
あの時の私は、彼の言葉を借りるのであればcoolじゃありませんでした。宗教で人を判断していました。全く恥ずかしい思い出です。
これではお月様も私の誕生日は祝ってはくれませんね。