Ariちゃんの天気予報は今まで当たったことがない
「今日の午後は雨が降るらしいわよ」と言っていたので、前から気になっていたアイスクリーム屋さんにAriちゃんと行くことにした。
こんにちは、今日は太陽が雲に隠れることもない晴天です。
Lansdowne駅の近くに、昔ながらのコーヒーショップの隣に目立たない様に立っているアイスクリーム屋さんがあります。お店の前には二つの長いベンチが置かれ、中に入ると、カウンターと椅子が置かれ、反対側には色取り取りのアイスクリームが置かれています。毎年、イースターからオープンし、冬には閉まってしまうこのアイスクリーム屋さんの評判はどこを見ても、聞いても好評価です。
気分も天気もいいので、用意されたベンチには座らず歩き出しましたが、風が強いので、Ariちゃんの束ねられた長いカーリーヘアーはあちこちに飛んでいきます。
さて、アイスクリームを食べながら私達は
”白人は黒人やアジア人の顔を見分けられないのに、犬は見分けられる”
というSNSに載っていたジョークについて話ていました。
このジョークは、白人が呆れる度の愛犬家であることがジョークの趣旨です。それを目の当たりにしている私と、白人のAriちゃんはこのジョークが可笑しくてたまりません。
彼女のお父さんは、犬を見て「この犬の毛並みはいいね、顔つきも凛々しくて」とまさにこのジョークにぴったりの人らしいです。
*トロントの地下鉄では、犬と一緒に乗車することが出来ます。盲導犬は勿論、普通のベットとして飼われている犬との乗車も可能です。ケージに入れる必要はありません。
普通のレストランにも、犬用のメニューがあることもあります。とても犬と暮らしやすい街です。
”自分とは違う人種を見分けることが出来ない”と口にする人達がいます。自分たちの角度からではなく、他の角度からつくられたこのジョークを聞いて”感じたもの”があるとしたら、彼らも同じように感じていると思います。
20種類ほどあるアイスクリームの中で私が選んだのは茶色と白のアップルパイ味、そしてAriちゃんが選んだのは同じ色をしたマキアート味です。
同じ色でも味は全く違いました。