ヨーロッパではなかなか見かけなかった日常の風景があります。
それは薄く四角い箱を持って歩く人々です。
こんばんは、みなさんの今日の夕食はなんですか
カナダに来て少し驚いたことがあります。それは、スーパーやパン屋さんでピザの生地が売っていることです。ここから推測できることが一つあります。そうです。みんな家でピザを作って食べるんですよ。
🚨冷凍のピザはここでは数に入れませんからね!
日本では、ピザといえばデリバリーかレストランで食べるものではないでしょうか。家でピザを作ってくれる人がいるとすれ、あなたは幸せ者です🙃
今日もたくさんの人たちが薄い四角い箱を持ち歩いています。中には待ちきれずにつまみ食いしている人も見かけます。
私にとっての非日常を楽しみながら帰宅すると、もう日常になりつつある光景が広がっていました。
ピザを食べながらNetflixで”デスパレードの妻たちシーズン6”を見ているAriちゃんがそこにいました。「もうシーズン6なのよ! 」と誇らしそうにいうAriちゃんの昨日の夕飯もピザでした。
トマトソースが隠れるまでたっぷりとスライスチーズの上にマッシュルームとオニオン、その他の彩のいい野菜が盛り付けられたピザをオーブンでこんがり焼いて、カリカリにしたピザは美味しそうでした。さらに、チーズが大好きなAriちゃんはチーズドレッシングを付けながら食べます。これが以外と美味しいんです。
そんな美味しそうなピザを目の前にしても、私はパスタを茹でます。何故なら私はパスタが食べたいから!
ピザを食べる白人の隣でパスタを食べるアジア人なんてちょっと面白くないですか。
私にとって簡単に作れるものがパスタで、彼女にとって簡単に作れるものがピザというのはなんの認識の差なんでしょう。経験でしょうか。
ちなみに、イタリアンパスタとアメリカンパスタの違いをみなさんご存知ですか。
違いはシンプル、茹でたパスタをお皿に盛り付けて直接上にソースをかけたのがアメリカンパスタで、ソースを作ったフライパンにパスタを入れて、絡めたものがイタリアンパスタです。そう考えると、日本ではアメリカンパスタを作る家庭が多いのではないのでしょうか。初めてそれを知った時はなんだか食文化からも世界の歴史の流れが見えてきてゾッとしました。
私が大好きなのはイタリアンパスタです。イタリアンパスタとの出会いは、学生時代、失恋した傷を癒すためにバイトを探し出した個人店のイタリアンレストランでした。シェフである店長がイタリアで修行をしてから池袋でオープンしたレストランです。
その人の作るパスタが私は世界一だと思っています。
そのレストランは池袋にある、とても見つけにくい個人店です。平日はとても忙しくておすすめしませんが、夜はゆったりとしてお洒落なレストランです。よかったら見つけて見てください。
”その店長が今月、ご結婚されました。ご結婚おめでとうございます!”
店長のパスタが世界一大好きです。世界を旅している私がいうんですから、説得力があるんじゃないでしょうか。
「りおがいつもパスタ食べてるから私もパスタが食べたくなっちゃったわ」
というAriちゃんが作るパスタはアメリカンパスタでした。ふふふ。
”知っている”と何ともない日常の見方が変わり、面白みが出てくるんですよ。